「日本女性は世界中で人気がある」

「一番怖いと思うのは、ラスベガスやマカオでも『飲む、打つ、買う』が一セット。客が宿泊するホテルに売春婦がいないといけない。そこで(売春のあっせんをする)ポン引きは二〇部屋ほど借りている。外国から女性が観光ビザで入って宿泊客となっている。ホテル側は(売春婦に)客の友達と言われると、どうしようもない。こうしたシステムが裏でできてしまっている。日本女性は世界中で人気がある。地元の女性にも声がかかることが怖い」

高野真吾『カジノ列島ニッポン』(集英社新書)

さすがに日本の場合だと、IR敷地内のホテルでは、こうした「ポン引き」や「リスボア回遊魚」が誕生することは避けられるに違いない。行政がホテル経営者に注意喚起し、警察も適宜、摘発に乗り出すだろう。しかし、Bさんが狙っているように、IR敷地外で新たな下半身ビジネスが誕生する可能性は高い。

昔から、「飲む・打つ・買う」は三点セットで語られてきた。IR内では、レストランやバーで「飲む」=お酒=の提供がある。「打つ」=博打=は、カジノエリアで合法化されている。残る「買う」=買春=だけが、なしのままでいられるだろうか。マカオも含め生々しい現場を経験してきた僕は、かなり厳しいと認識する。

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