「英語でプレゼン」のほうがうまくいった

私は外資系企業に10年以上勤めた経験があります。その時思ったのは、プレゼンテーションを行う時、なぜか英語でプレゼンテーションした方が、日本語の場合より気分良くできたことです。

英語のレベルで言えば、こういったプレゼンテーションをなんとかこなせる程度のレベルで、決してネイティブ並みに流暢というわけではありませんでした。

それでもなぜか、英語でプレゼンテーションをするとうまくいった感覚が自分の中に常にあったのです。

そんな中、かつての同僚によく言われたのが、「日本語でのプレゼンテーションより、英語でのプレゼンテーションの方が堂々としてずっといい」ということでした。

「大袈裟なボディランゲージ」が効果的

思い返してみれば、英語でのプレゼンテーションをする時は、外国人の上司や同僚のやり方を真似て、かなり大袈裟なボディランゲージを使っていた覚えがあります。

両手を大きく開いたポーズや、自信ありげに聞き手の前に仁王立ちする感じなど、日本語の時とは明らかに違う姿勢や動きをしていました(英語という言語は、こういう大袈裟な身体の表現によく合うのです)。

写真=iStock.com/mapo
「大袈裟なボディランゲージ」が効果的(※写真はイメージです)

後に、このカディ教授の話を聞いて、ずいぶんと合点がいった覚えがあります。それからというもの、日本語の時でも同じように、大きな動きやハイパワーポーズを取ることが、すっかり習慣になりました。

自分を堂々と見せるようにしようという目的よりも、脳内のテストステロン値を上げ、コルチゾール値を下げるためにやっています。

これが習慣になり始めてから、企業研修の講師をやっている最中などに、いわゆるゾーンとかフロー状態に入ることが多くなったような気がします。

そして、これらの状態に入ると、自分でも驚くほどの成果を残すことも実感しています。