大事なプレゼンで緊張しないための方法はあるのだろうか。コンサルタントの三浦将さんの書籍『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』(クロスメディア・パブリッシング)より、「強メンタルになれる習慣」をお届けする――。
「上を向け」監督の言葉は理に適っている
スポーツの試合で、接戦の末、惜しくも敗れうなだれる選手たちに、監督のみなさんがよく伝えるメッセージがあります。
「上を向け、お前たちはしっかり戦ったんだ! 堂々と胸を張って上を向け!」。
とても感動的なシーンです。
実はこのシーンで、監督たちはかなり理に適ったことをやっています。善戦をしたとはいえ、結果的には負けてしまったのが事実。うなだれ、下を向きがちになるのは当然のことです。
すると当然、気持ちも落ち込んでくる。知らず知らずのうちに、負けた原因を探すモードになり、その原因と自分との関わりを認識し、責任を感じ、さらに落ち込む。こんなパターンになる人は、結構多いのではないかと思います。
下を向いていると自分を讃える気持ちになりにくい
選手たちはこの試合に向けて一生懸命練習してきました。パーフェクトではなかったかもしれないけれど、試合でも培ってきたことを発揮しました。そんな自分を誇りに思っていいはずです。
負けたとはいえ、ここまできた努力を自分で讃えてあげていいはずです。
そんな時、下を向いていると、なかなか自分を讃えるような気持ちにはなりにくい。
そう、これは姿勢の問題なのです。