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「上を向け」監督の言葉は理に適っている

スポーツの試合で、接戦の末、惜しくも敗れうなだれる選手たちに、監督のみなさんがよく伝えるメッセージがあります。

「上を向け、お前たちはしっかり戦ったんだ! 堂々と胸を張って上を向け!」。

とても感動的なシーンです。

「上を向け」監督の言葉は理に適っている
写真=iStock.com/Antonio_Diaz
「上を向け」監督の言葉は理に適っている(※写真はイメージです)

実はこのシーンで、監督たちはかなり理に適ったことをやっています。善戦をしたとはいえ、結果的には負けてしまったのが事実。うなだれ、下を向きがちになるのは当然のことです。

すると当然、気持ちも落ち込んでくる。知らず知らずのうちに、負けた原因を探すモードになり、その原因と自分との関わりを認識し、責任を感じ、さらに落ち込む。こんなパターンになる人は、結構多いのではないかと思います。

下を向いていると自分を讃える気持ちになりにくい

選手たちはこの試合に向けて一生懸命練習してきました。パーフェクトではなかったかもしれないけれど、試合でも培ってきたことを発揮しました。そんな自分を誇りに思っていいはずです。

負けたとはいえ、ここまできた努力を自分で讃えてあげていいはずです。

そんな時、下を向いていると、なかなか自分を讃えるような気持ちにはなりにくい。

そう、これは姿勢の問題なのです。