寝室に安らぎと落ち着きを与える「木材」の力

電気代が気になるかもしれませんが、最近のエアコンはかなり省エネですし、睡眠の質が下がることで仕事のパフォーマンスが低下したり、病気になるリスクと比べたら安いものです。

寝室の湿度についても、気を配ることが大切です。

図表1は、睡眠や住環境に関するアンケートの調査結果です。

櫻井武『すぐに実践したくなる すごく使える睡眠学テクニック』(日本実業出版社)

2020年に、森林研究・整備機構森林総合研究所、筑波大学などの研究チームが、男女671人(平均年齢43.3歳)に実施した調査結果では、寝室に木材・木質材料が「多い」と回答した人は、「少ない」と答えた人に比べて、不眠症の疑いがある人が少ないことが明らかになりました。

また寝室に多くの木材などを使っている人は、寝室で安らぎや落ち着きを感じる割合が高いことも示されました。

たしかに木材をふんだんに使用した空間は心身を落ち着かせてくれます。さらに木材には湿度を調節する働きがあることも忘れてはいけません。

快適に感じる温度や湿度は人それぞれです。心地良く眠ることを最優先して、環境に適した温度や湿度にも注目してみてください。

(イラストレーション=坂本奈緒)
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