「それ、教えて!」で、心の距離が縮まる

(年上の人に)
「○○さんは小説がお好きとうかがいました。
おすすめの作家がいたら、教えてください」

「共通点もなく、価値観も違いすぎて話が合わない」というときは、嘆くのではなく、違うことを喜びましょう。

有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)

似たタイプの人とだけ話しても、人としての幅は広がりません。

成長させてくれるのは、自分と違う情報や価値観をもっている人たちなのです。

好奇心が旺盛で、まわりを味方にして知識や知恵を得ていく人は、きまって「それ、なに?」「それ、教えて!」とよく口にしています。

「教えてもらう会話」を心がければ、目上の人との会話だって怖がることはありません。

適当に話を合わせるのではなく、「私は知らないので、教えてもらえますか?」と懐に入っていくことで、相手の自尊心も満たされ、「素直な人」と思ってもらえます。

とくに自分の得意なこと、好きなことを人に教えるのは、うれしいものです。

年下に対しても「後輩に教えてもらうなんて……」とつまらないプライドは捨ててしまいましょう。

幸運な人は、幼い子どもからでも教えてもらうことを探します。

若い人には「このユーチューバーって有名なの?」「今年のファッションの流行は?」「飛行機のチケットはどのサイトでとる?」など、いろいろ聞いてみるといいでしょう。年上から頼ってもらえるのは、うれしいはずですから。

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