共通の話題がない相手との会話はどうすれば弾むか。作家の有川真由美さんは「好奇心が旺盛で、年下を含めてまわりを味方にして知識や知恵を得ていく人は、きまって『それ、なに?』『それ、教えて!』とよく口にする。目上の人にも、適当に話を合わせるのではなく『私は知らないので、教えてもらえますか?』と懐に入っていくことで、相手の自尊心も満たされ、『素直な人』と思ってもらえる」という――。

※本稿は、有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

会話をするアジアの若い女性
写真=iStock.com/koumaru
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「一緒ですね!」が、初対面の人との距離を縮める

「リネンのワンピース、素敵ですね。私も自然素材が好きなんです」

私が行うセミナーのグループワークでいちばん盛り上がるのが、“共通点探しゲーム”。

「となりの人(初対面)と2人組になって、5分間でレアな共通点を見つけましょう」というもので、楽しい共通点が出てくるのです。

「最寄りの駅が同じで、同じパン屋さんで、同じ食パンを買っていた」「猫を2匹飼っていて、しかも1匹の名前が同じ」などレアな共通点を見つけた組はテンションが上がって意気投合し、連絡先を交換するほど。

とくに女性同士は「共通点・共感・共有」でつながるといいます。共通点があると、親近感がわいて仲良くなることは、だれしも経験があるでしょう。

仕事、出身、家族、血液型、趣味、好きなものなど共通点はさまざまですが、共通点探しのヒケツは「幅を広げて探すこと」。

レアな共通点でなくてもいいのです。「似てますね」「近いですね」でもOK。大切なのは、相手に近づこうとする気持ちです。

たとえば、ある会に参加した初対面同士でも、相手を一見するだけで「女性がもう一人いてよかった」「同じ飲み物?」などいくらでも出てきます。

「一緒ですね!」でお互いの心のハードルを下げてから雑談をすると、打ち解けて話が弾む可能性大。

年の離れた人、仕事や立場が違う人とも共通点で一気に距離が縮むことがあるので「なにかしら共通点があるはず」とアンテナを張ってみてください。