相手に好意を伝える話し方は何か。作家の有川真由美さんは「『今度、ご飯行きましょう』など社交辞令っぽい言葉は、一見、相手を気遣っているようだが、じつはお互いのためになっていない。言ったことをそのまま放置していては、期待した人を失望させることになる。単に「飲みに行きましょう」ではなく、「いつ」「どこに」「だれと」「どんな機会に」など具体的な情報をひとつでも入れると、自分の言葉になり、実現もしやすくなる。完全でなくても、できるだけ心と言葉、行動を一致させようとする人は誠実であり、信頼される」という――。
※本稿は、有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
自分の話が聞き手にとって、どのくらい価値があるのか
「この圧力鍋は業界一と評判で、昨年は前年比150%の売上でした」
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「忙しくされている○○さんが調理時間を半分に縮める効果がありますよ」
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「忙しくされている○○さんが調理時間を半分に縮める効果がありますよ」
話がつまらない人は、「自分が話したいこと」を話します。
話が面白い人は、「相手が聞きたいこと」を話します。
あなたも興味のない長い話に付き合ってうんざりした経験がありませんか?
「相手が聞きたいこと」の切り口で話せる人は、自慢になりそうな話でも、営業トークでも、延々と話しまくっても嫌な印象にはならないのです。
自分の話が聞き手にとって、どのくらい価値があるのか? を意識することは、とても重要です。相手に提供できる価値が大きいほど、会話の回数が多いほど、当然、リターンも大きくなるわけですから。
年齢や立場、価値観が違っても、「相手がなにに興味があるか」「なにを切り口に話したら喜んでもらえるか」を考えて話すと、喰いついてくるポイントがあります。
たとえば、初対面の人に自分の仕事について話すときは、相手が知っていることや貢献できること、共通点などを軽く投げながら、相手の反応を見るといいでしょう。
友人や同僚など近しい人でも、相手の興味や好みをわかっていれば、話のネタに事欠きません。深い会話もできるし、深い関係性もつくれるのです。