「骨盤の回転」が健康への第一歩

誰だって、本業に加えて他の人の仕事を押し付けられたら、パフォーマンスは落ちます。内臓のパフォーマンスが落ちると、何が起こるか? 一言でいえば、代謝が下がります。だからダイエットをするなら、運動する前に自分の骨格の矢印を見直すべきです。

奥中伸『読むと「全自動」で健康になるすごい本』(KADOKAWA)

骨を柱として使い、内臓の代謝機能を上げることが先にやるべきことです。さらに、内臓に上からの力が長期間かかり続ければ、内臓そのものの疾患の原因にもなりかねません。骨盤を回転させ、背骨を背骨として機能させることがどれほど重要なのか。それができないと、どうなってしまうのか。恐ろしい話とすら言えます。

でも、怖がってはいけません。逆に言うと、骨格を整えるすべを知り、実践していけば、思いのほかラクによい体は手に入るのです。骨盤は回転させるだけ。そこに頭を乗せる、肋骨が上がって腕を後ろに押す、その腕の重みも背骨に乗せる……、あとは重力が押し下げて背骨を安定した柱にしてくれる。私たちが行うべき「努力」は意外に少ないのです。

「骨盤の回転」というほんの一つのきっかけが、その後の「全自動」を生みます。健康はものすごい努力で獲得するものではないはずです。なぜなら、私たちという生命は、全自動で生まれてきているはずだから。

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