企業救済の経済政策だけでは成長分野は伸びない
企業経営者に求められることは、先端分野での研究開発を積極化し、需要者が欲しいと思うモノやサービスを生み出すことだ。
政府は、民間企業のリスクテイクを積極的にサポートすべきだ。これまで、わが国の経済政策は、どちらかというと企業救済の目的が多かった。それだけでは、企業の成長分野への積極展開は期待できない。学びなおしや職業紹介などセーフティーネットを整備して人々の安心感を下支えしつつ、先端分野での信用保証や補助金の支給、規制緩和などを実行する。
それにより、民間企業経営者などのアニマル・スピリットが高まることも期待できる。そうした政策の実行もあり、わが国経済全体で生産性が高まり、賃金が自律的に上向くサイクルが出来上がることを期待したい。