もっともストレス軽減効果が高い植物の置き方
コクヨ、JINSなどからなるプロジェクトが経産省に提言した「ワークスタイル変革モデル事業のレポート」(H30年)には、とても示唆に富むデータが紹介されています。
植物を最適配置した部屋で仕事をすると、集中力が8%も向上する検証が得られたのです。
さらに、メルボルン大学の研究にこんなものがあります。
退屈なタイピング作業の途中で40秒間の休憩を挟み、緑あふれる屋根の画像を見ながら休憩を取ったグループは、オフィス街のコンクリート屋根の画像を見ながら休憩したグループより、タイピングのミスが減り、集中力が回復する効果が高くなるとの検証も得られたのです。
さらに、植物の配置についての面白い検証もあります。
ある研究では、「植物を左右対称に設置するレイアウトがもっともストレス軽減効果が高い」ことがわかっています。
なので、リモートワークをする際、PCの横に小さな観葉植物を置くだけでも、ストレスが軽減でき、集中力を持続しやすくなるのです。
私もデスクの横に、フェイクグリーンを置いています。見た目は、本物と区別がつかないほどに精巧です。
それでいて、光触媒による脱臭効果もありますし、何より手間がかからないのが気に入っています。
「家のニオイ」が集中力を下げる
リモートワークの時、なぜか集中力を維持できないということもあるでしょう。
要因の1つに「ちょっとした家のニオイ」が影響していることも少なくありません。
脳波研究の第一人者、杏林大学の古賀良彦名誉教授はこう言います。
「本人が意識しない家のニオイが脳にマイナスの影響を与えている可能性がある」と。
実際、教授とP&Gの実験において、汗、体臭のニオイを感じる状況では、集中力の指標となる脳波が10.8%も低下したそうです。
そこで、オススメの方法があります。
リモートワークで集中力を高めたい時は、アロマを香らせてみてください。
香りをかぐと「よし、仕事モードに入るぞ」との合図になるからです。
前項でも紹介した「ワークスタイル変革モデル事業のレポート」(H30年)によると、仕事空間に入る前にアロマディフューザーを置いたところ、集中力が5%も向上したことがわかったのです。