感じよく話を切り上げる絶妙なフレーズとは
親切な人ほど、人の話に延々と付き合わされて、なかなか会話が終われない……という状況に陥ることがよくあります。時間は有限の財産ですから、相手に奪われたままにならないよう、うまく切り上げたいものです。
雑談を終わらせるよい方法は、ちょっと大きな声で相手に同調することです。「……ですね。それ、ありますよね~」の「ね~」を大きめに言いつつ伸ばしながら同調して、「あっ、それじゃ」という感じで切り上げるのです。
相手をさえぎって話を終わらせるには、まずは同調することが大事です。そうしないと、感じの悪さだけを残してしまいます。
このときのんびり入ると、次の話題に進んでしまい、切り上げられなくなります。
同調したら、次の話題に移る前に「あっ、すみません。じゃあ、また連絡しますね」と続けてください。同調して相手を気分よくさせておいて、話の主導権はこちらに移すのです。
「あっ。じゃあ、この次また、よろしくお願いしますね~」「またアドバイスしてください」と、次の予定があるような雰囲気を出しながらスーッとフェードアウトしていくのもよいでしょう。
極端な話、「次の予定」が本当になくてもよいと思います。
予定の有無よりも、「次の用事があって、致し方なく失礼します」という雰囲気を伝えられればいいのです。
コツは「思いきり」「元気よく」
「お客さんに電話しなくてはいけないので」でも、「移動して次の場所に行かなくてはいけない」でもなんでもかまいません。自分の中で設定をつくって、あたかも本当のように振る舞います。演技でも問題はありません。そうでもしないと察してくれない人は、本当に気がつきませんから。
「さようなら」は、もともと「左様ならば」。「そのような事情ならしかたないですね」と言い合って別れるのが日本人の伝統でもあります。
言い方としては、思いきり元気よく言うほうがいいですね。大人しく聞き役に回っていると、どんどん自分の時間を奪われてしまいます。
「ですよねー。ほんとね、そういうことありますよね~。あ! ちょっとなんか、また、電話かかってきちゃうんで、また。面白かったので、また次」くらいの勢いで、自分の時間を奪われないようにしましょう。
あまり気の進まない飲み会に対しては、毎回誘われるままに行くというよりも、何度かに一度行くことにして、あとは、避けられない理由を言って断るとよいでしょう。
「すみません。子どもが小さいので」と、子どもを理由にかわす手もありますね。同じような「避けられない感」があるものとしては、「推し活」も使えそうです。
「今日は推しの生配信があるので」「生で見ないとダメなんで」など、ほかの人が思わず納得してしまうような推しがいると、断る理由がつけやすいでしょう。