吹き抜けのリビングは音が反響する
もう一点、吹き抜けのリビングには重要なデメリットがあります。
次の間取りは、16帖のリビングの一部を吹き抜けにして、2階の洋室からLDKを見下ろせるおしゃれなデザインです。2階には寝室と子ども部屋が2つあります。
吹き抜けのリビングでは音が反響するため、1階では聴こえづらく、2階にはかなり響くといった現象が起こります。
また、音だけでなく、ニオイまで2階に広がってしまうのです。
トイレの水を流す音が響く
リビングでテレビを見る際、音が2階のほうへ抜けていくので、正面にいると聴こえづらいことに驚きます。引っ越し前はテレビの音量が20だったものが引っ越し後には40以上になってしまったというご家庭もあります。
音量を上げても反響して言葉がはっきりと聴き取れない一方、2階で勉強している子どもが「うるさい!」というので、字幕機能を使ってテレビを見ていますと話してくれた人もいました。
これでは食後に夫婦でお笑い番組を見て大笑いするなんてことはできなくなってしまいます。
これらは、高気密・高断熱の現代の住宅ならではの悩みといえるでしょう。
外の騒音は聞こえにくく、室内からの音漏れも少ないのですが、一方で家の中では音が響きやすくなっています。話し声のほか、トイレの水を流す音、調理中の音が響くこともあります。