1日10時間の使用で最大180円ほどの差

たとえばあるメーカーのエアコンについて、冷房時の電気代をサイズ別で見てみると、目安の広さが14帖と20帖では1日10時間の使用で最大180円ほどの差が出ます。

1カ月使うと20帖のほうが5000円以上高くなるということです。

エアコンのリモコンを操作する手
写真=iStock.com/years
1日10時間の使用で最大180円ほどの差(※写真はイメージです)

暖房は、暖かい空気が天井のほうへ上昇するため、吹き抜けのリビングだと足元が冷えてしまいます。

暖房設備を考える場合、サイズが大きいものを選んでも2階が暑くなるばかりなので、サーキュレーター機能つきのエアコンや床暖房などの足元が暖まるものを取り入れる必要があります。

吹き抜けのリビングにする場合、冷暖房設備費や光熱費が高くなることは覚悟しなければならないでしょう。対策としては建物の断熱性を高めること、断熱性の低い大きな窓を設置しないことです。

「Low-E複層ガラス」がおすすめ

天井裏や壁、床下などの断熱材を高性能のものにしたり、窓を断熱性の高いものにしたり、ぱっと見ではわからない部分にとことんこだわることで、吹き抜けがあっても外気の暑さを遮断し、快適な室温を保ちやすくなります。

窓には「Low-E複層ガラス(複層ガラスの内側に金属膜をコーティングしたガラス)」がおすすめです。

このように、光熱費に関するデメリットは、住宅の性能を上げることで解決できます。初期費用は高くなりますが、快適な暮らしを手に入れるためには、断熱性を高めるための費用はケチってはいけない部分といえるでしょう。