夏休みの旅行先にはどこを選ぶべきか。旅行アナリストの鳥海高太朗さんは「絶景や楽園というキーワードをもとに行き先を決めてみるといい。国内にも、海外の絶景地に引けを取らない場所がたくさんある」という――。

※本稿は、鳥海高太朗『鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園100』(宝島社)の一部を再編集したものです。

空港ターミナルで歩いている乗客
写真=iStock.com/izusek
※写真はイメージです

コロナ禍以降、これだけ多様化した旅の形

2020年の3月以降、新型コロナウイルス感染症の蔓延で世界は一変しました。私のように「旅」を生業、生きがい・趣味としている人々には、まさに暗黒の時代だったといってもいいかもしれません。海外旅行はおろか、国内旅行でさえも簡単に行くことが難しくなり、自分の都合でとなりの街に行くことさえも、自粛を余儀なくされました。

それから3年を経てついに2023年4月29日以降、新型コロナウイルスの影響による出国・入国の際に必要だったメディカルチェックなどの手続きが不要となり、文字通り「自由」に旅することが可能になりました。また、リモートワークの環境が整い、多くの人がインターネット、Wi-Fiがある環境であれば、仕事ができる時代にもなりました。これは旅好きな人たちにはコロナの恩恵といってもいいかもしれません。

そして2024年に入り、海外旅行も国内旅行も本格的にコロナ以前のような世の中になっていきました。また人々が旅にでるときがやってきたのです! 世界の絶景を訪れて感動することも、現地の空気を感じながらおいしいごはんを食べることも、パラダイスのようなビーチで非日常を味わうことも、すべて体験することができます。

また、週末を利用しての弾丸旅行、リモートワークが可能なら、少し長く滞在して暮らしながら旅(=ステイケーション)をすることもできるようになりました。どのような旅にするのか、方法や日数の選択肢も広がったと思います。

日本にもある「一生に一度は訪れるべき絶景」

私にとって「旅」をすることは、究極の「非日常」であり、日常と違う場所に身を置くことによって、心身ともにリフレッシュでき、新しい発想が生まれます。また、旅での出会いや違う言語や人々、トラブルなども含めすべてが自分にとってプラスの経験になると思っています。そして、自分の生活がより豊かになると考えています。

ですから、私は多くの人に「旅」に出かけてほしい、「旅」を通してさまざまな経験をしていただきたいと思っています。「どこに行ったらいいか迷ってしまう……」「旅に慣れていない……」と、旅行計画に悩む人も多いと思います。まずは「絶景」や「楽園」というキーワードをもとに行き先を決めてみることをおすすめします。

鳥海高太朗『鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園100』(宝島社)
鳥海高太朗『鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園100』(宝島社)

ここからは宣伝になってしまいますが、「旅って素晴らしい!」「世界ってこんなに感動できる場所があるんだ!」と、旅慣れた方にも初心者の方にも多くの人たちに、世界中の絶景楽園の景色を届けたく、単行本『鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園100』(宝島社)を上梓しましたので、本書を参考にしていただけましたらうれしいです。

私が訪れたことがある場所やこれから行ってみたい場所など、日本を含め100カ所の「絶景楽園」のスポットを写真とともに紹介しています。世界への旅行は今すぐには行けなくても、日本国内だったら次の連休や休暇でふらっと行くことができるかも……という希望も込めて、日本国内は20カ所を紹介しました。