仕込みの肉体的な負担が大きい

客単価について、二郎系ラーメン単体の価格は900~1000円ほどが主流で、トッピングは豚追加くらいしかありません。客単価は低くもなく高くもないため、普通の評価として星2つです。

最後に、仕込みの大変さについては星1つとしました。

仕込みが長ければ労働時間が長くなり、ガス代や電気代も比例して多くかかります。

二郎系は煮込み時間が最低でも5~6時間必要で、重い骨や肉を大量に使います。

年を取っても続けられる町中華と異なり、二郎系は肉体的な負担が大きいです。

二郎系の総合評価は星7個となりました。

写真=iStock.com/ake1150sb
仕込みの肉体的な負担が大きい(※写真はイメージです)

煮干の価格高騰が直撃

【煮干ラーメン】

続いて、煮干ラーメンです。

・原価率 ☆☆
・集客力と回転数 ☆☆
・客単価 ☆
・仕込み ☆☆☆

近年人気が高まり煮干ラーメンの店舗数が増えているように思います。

ところが、この数年で煮干の価格が高くなり、煮干ラーメンの原価率も上昇しています。

長期的なイワシの不漁、燃油高などが原因と考えられ、今後も仕入価格の上昇傾向は続く可能性が高いでしょう。

煮干ラーメンは煮干以外の原材料をあまり使わないので本来コスト面で有利なのですが、煮干の価格が高くなってしまうとダイレクトに原価が上昇します。

それでも、二郎系ほどの原価率にはならない店が多いと考えられるので、星2つの評価とします。