レベルの高い店でなければ集客には苦労する

集客力については、煮干ラーメンと同様に、熱狂的ファンの数は多くありません。

レベルの高い店を除いて、不便な場所での出店は集客に苦労するでしょう。

客単価について、比較的メジャーになったのが近年のため、類似メニューを提供する格安店が多く存在する状況にはなく、単価は落ち着いています。トッピングによる追加料金が得にくいのは二郎系や煮干ラーメンと共通ですが、客単価は煮干ラーメン以上で二郎系以下となるでしょう。

最後、仕込みについて、火加減の調整など、店舗独自の工夫はあるものの、鶏と水を寸胴に入れ、1~2時間火にかければそれなりのスープができます。その分ごまかしが利かないとの見方もできますが、体への負担は相対的に小さいといえるでしょう。

鶏醤油の総合評価は星10個となりました。

町中華が儲かるかどうかは経営次第

【町中華】

最後に町中華です。

・原価率 ☆☆
・集客力と回転数 ☆☆
・客単価 ☆☆☆
・仕込み ☆☆

町中華では、ラーメン専業の店と異なり、食材を幅広く確保しておくことが求められます。

焼酎の水割りなど原価率10%を切ることが可能な商品もありますが、原価率にはバラツキがあり、またラーメン店に比べるとロスが発生する可能性が大きく、有利であるとも言い切れません。経営によって有利にも不利にもなり得るので、星2個の評価としました。

町中華が儲かるかどうかは経営次第
写真=iStock.com/Nyantanan
町中華が儲かるかどうかは経営次第(※写真はイメージです)