後半は滝藤憲一に注目
ちょっと異なる次元の話ではあるが、映画『ニンフォマニアック』を思い出した。
理解ある紳士と思った矢先、「これだから男は!」とヒロインを絶望させるラストシーン。男をひとくくりにしてはいけないとわかってはいるのだが、善意というのは厄介であることを肝に銘じておきたいと思った。
ま、結果的に寅子が完全復活、法曹界に根を張る礎にもなったので、穂高先生を糾弾するのはやめておこう。
ちなみに、4位は萌芽の「はて?」(第25話)だ。法律の立ち位置を「水源」と捉えた寅子に、内心で感銘を受けた桂場から「君は裁判官になりたいのか?」と言われての「はて?」。まだ女性は弁護士にしかなれないとき、新たな希望の花が芽吹いた、そんな瞬間の「はて?」だったと思う。
5位には、優三の「はて?」返し(第40話)を推したい。「はて?」は寅子の十八番だが、優三が寅子への愛情を改めて伝えるために「はて?」を使ったのだ。慈愛に満ちた「はて?」だった。
他にも、思いつくだけで「リーガルドラマとしての見どころベスト3」とか「寅子応援隊おじさんベスト3」とか「男も呪縛から解放されるベスト3」とか、湧いて出てくる。後半の幕開けにはどうやら滝藤賢一が大暴れするようなので、テンション高めで見守っていこうと思う。