思わず涙した「息子のひと言」
最後に余談をひとつ。第一志望の合格発表の前日、子供がポツンと言ったことがずっと忘れられないでいる。
「明日の午後は友達と遊びに行く。『全員、どんな結果になっても明日は笑って遊ぼうな』って約束したから。」
いつの間にこんな人間関係を築くようになっていたのだろうか。俺はこれを聞いて瞬時に涙腺に来てしまって、あわてて子供に背を向け、仕事があるふりをしてPCに向かった。ただ一緒にふざけながら塾に行く関係かと思っていた彼らは、同じ困難に立ち向かった仲間だったのだ。どうやら受験を通して、学力以外にも様々なものを得たようなのだ。
最初は乗り気がしなかった中学受験だったが、こうして終わってみれば、子供にとっても親にとっても濃密な人生経験となった。
今回のチェックリストが彼の将来に、そして読者のみなさんの何らかの参考に、役立つものであれば幸いだ。