※本稿は、青笹寛史『凡人でも「稼ぐ力」を最大化できる 努力の数値化』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
違和感を覚えた医学部同級生たちの真面目ぶり
医学部に入学できたことで、「どうにかこうにか、エリートの下っ端にしがみつけたぞ」という、ある種の達成感が芽生えました。
しかし入学してからしばらく経つと、私は周りの同級生たちに対して、妙な違和感を覚えるようになっていきました。
みんな、とにかく真面目なのです。
もちろん、真面目であるのは素晴らしいことです。ただそれにしても、授業では先生の発言の一語一句をノートにとり、板書もすべてきれいに書き写しています。「授業の内容を一生懸命ノートにとろうがとるまいが、結局はテストでいい点を取れば進級できるし、取れなければ留年するだけなんでしょ」と悟っていた私は、周りの真面目さにドン引きし、周りの同級生たちは、私のだらけっぷりにドン引きしていました。