目標を叶えるためには、どれだけの努力が必要なのか。起業家の青笹寛史氏は「医学部を目指して浪人していた頃、1日16時間勉強していたつもりが厳密に計ったら半分の8時間だったことがある。自分が本当にどの程度努力しているか、一度数値化してみるといい」という――。

※本稿は、青笹寛史『凡人でも「稼ぐ力」を最大化できる 努力の数値化』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

ストップウオッチを持つ手
写真=iStock.com/Stepan_Bormotov
※写真はイメージです

「1日16時間勉強している自分」に浸っていた

高校を卒業し、晴れて「医学部を目指す浪人生」になりました。さぁ、そろそろ本気を出すか――とばかりに、私は1日16時間の勉強に励み出します。

予備校で、図書館で、家でひたすら勉強し、「1日16時間の勉強をしている自分」に浸りながら、「これだけ勉強していれば、医学部にもすんなり受かるだろうな」なんて呑気に考えていました。

浪人生活が始まって、数日経ったときのことです。

ふと、「自分は本当に、『1日16時間勉強している』といえるのだろうか」という疑問が湧き起こってきました。

確かに、勉強の合間の休憩時間や朝食や夕食、入浴の時間は勉強時間の中に入れていませんから、「16時間」という数字は勉強時間の実態に近い数字だといえます。