ただ、よくよく考えたら、昼食の時間を「16時間」の中に入れてしまっていました。それに、ちょっと喉が渇いたときにはコンビニに飲み物を買いにいっています。もちろんトイレにもいきます。たまにはぼーっと、勉強以外のことを考えてしまったりもします。
これらの「休憩と呼ぶほどでもない」休憩時間も、勉強時間のうちに入れてはいけないのではないかと思うようになったのです。
厳密に計ってみたら勉強していたのはわずか8時間
私は、1日の勉強時間を厳密に計ってみようと、ストップウォッチを使ってみました。
たとえば、「10時から11時までは、国語を勉強する」と決めたとします。時計を基準にすれば「1時間勉強している」わけですが、その時間の中でトイレにいったり、ついほかのことを考えていたり、「あ~疲れた」と伸びをしたりしている時間は、勉強時間とはいえません。そのような時間を排除した、厳密な勉強時間を調べるために、私はストップウォッチで細かく「勉強を始めたらスタート、少しでもほかのことを考えたり、ほかのことをしたりしたときはストップ」を1日中繰り返してみたのです。
結果は衝撃的なものでした。
「16時間勉強している」と思い込んでいた私の、1日の厳密な勉強時間は、わずか8時間にすぎなかったのです。
自分の努力の根拠が崩れ去ってしまった
「2~3時間のロスはあったとしても、まぁ13時間くらいは勉強しているだろうな」と考えていた私は、大きなショックを受けました。
そして同時に、危機感を覚えました。
私は凡人です。その上、高校生活の3年間で一切の勉強をしてこなかった、ひどくできの悪い凡人です。
その凡人が一念発起して、「1日16時間も勉強しているのだから、1年あれば、ほかの医学部受験生にも追いつけるだろう」と考えていたのがここ数日でした。
しかし、私の厳密な勉強時間は、8時間。「1日16時間も勉強しているのだから」という自信の前提が、根本から崩れてしまったのです。