「月曜日になると、リフレッシュされて気分が良い」

カナダにあるブリティッシュ・コロンビア大学のジョン・ヘリウェルは、50万人もの大規模調査を行い、曜日ごとに、幸福感や楽しい気持ちがどのように変動するかを調べてみました。すると、平日はだいたいどの曜日も同じようなムードであることがわかったのです。「ブルーマンデー」などまったくありませんでした。

自分におかしな暗示をかけさえしなければ、月曜日だからといって気分が落ち込んだりすることはありません。「ブルーマンデーなんて神話にすぎない」という事実を知っておけば、おそらく読者のみなさんも今後は月曜日になるたびに抑うつを感じなくてすむかもしれません。

どうせ暗示をかけるのなら、「月曜日になると、リフレッシュされて気分が良い」というような好ましい暗示をかけてください。日曜日に家でダラダラしているくらいなら、会社に出たほうが人に会えるので嬉しい、というように考えてみるのもいいでしょう。

「行動できない」のは自分の勝手な思い込みによるもの

友だちや知り合いを増やしたいのに、自分からは積極的に行動できない人がいます。

「私のような人間とは知り合いになりたいとは思わないはず」
「どうせ断られるに決まっている」
「いきなり声をかけたら、不審者扱いされるだけ」

だいたいこんな感じのことを考えてしまって、声をかけるのを躊躇ちゅうちょしてしまうのです。

ですが、それは自分で勝手にそう思い込んでいるだけです。ごくごくシンプルに、「あなたとお知り合いになりたいのです」と頼んでみてください。意外と拍子抜けするほど、簡単に「いいですよ」と言ってもらえるでしょう。

アメリカにあるプリンストン大学のニコル・シェルトンは、白人の学生は、もっと黒人の友人がほしいと思っているのに、「黒人の学生はそう思っていないだろう」と思い込んでいて、声をかけるのをためらうことを調査によって明らかにしました。

また黒人の学生も、もっと白人の友だちがほしいと思っているのに、「白人の学生は嫌がるだろう」と思って声をかけないことも明らかにしています。結局、お互いに勝手な思い込みで、友だちになることを遠慮し合っているのです。

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「行動できない」のだとしたら、それは自分の誤った思い込みが行動を妨害しているのです。