留学を先延ばしにしたら時代の流れが変わってしまった

実は私も時代の流れを無視して、チャンスを逃した経験があります。

2008年に私は韓国へ留学に行きましたが、その留学自体を決意したのは2006年11月です。

決意から留学までになぜ1年強の時間を要したかというと、留学資金を貯めたかったのと、韓国語の実力をある程度まで上げたかったという理由からでした。

ところが、2004年頃から『冬のソナタ』のヨン様をきっかけに、日本で韓流ブームが起こります。そして、そのブームは徐々にドラマからK-POPへ、中年女性から若い世代へ広がっていきました。

この韓流ブームとあいまって、私が留学したときには、韓国留学がとてもポピュラーなものになっていたのです。留学先の語学堂(韓国の国公立または私立の大学が運営する、留学生のための韓国語を学ぶ学校)でも、クラスの3分の1から2分の1は日本人といった具合でした。

「いつか時間ができたら」の「いつか」は今でもいい

そのため、韓国語を使った仕事に就こうとするも、韓国語を話せる日本人が増えていたので、留学経験がある程度では就職が困難になっていたのです。留学を先延ばしにした1年間で、時代の流れが変わってしまいました。

吉武麻子『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(かんき出版)

結局、語学堂卒業後1年間は現地でアルバイト生活を送り、その後就職しました。

同じ時期に韓国語を使える職を探していた人たちより1年、先手を取ることができたであろう事実は無視できません。

結果的には、留学を1年先延ばししたからこそ、その会社に出会えたとも言えますが、「たられば」を言っていたらきりがありません。

時代の流れを見るというのは、自分の人生を考える上でとても大事なのです。

時間ができたら行こうと先送りにしていた海外旅行に、新型コロナウイルスの影響で行けなくなってしまったというのも、まさにその例です。

世の中は、自分中心に待ってはくれないということ。これを忘れないで欲しいです。

あなたが今やりたいと思っていることは、本当に、あとでないとできないことですか?

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