なぜ「やろうと思っていたことが全然終わらない」という事態に陥るのか。タイムコーディネーターの吉武麻子さんは「TO DOリストは1週間単位で管理したほうがいい。急な事態が発生してもスケジュールが破綻するのを回避できる」という――。
※本稿は、吉武麻子『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
タスク管理は毎日ではなく1週間にしたほうがいい理由
夢や目標は、細かく分解していき、現実的な計画に落とし込んでいくことで叶えることができます。
3カ月目標から1カ月目標に、そしてタスクも10日ごとの中タスクまで小さく分解したら、今度は、タスクを15分〜1時間で取り組めるくらいの大きさに分解していきましょう。自分がそのタスクを見ただけで、さっと行動に移せるくらいの大きさです。
タスクの場合は、1カ月、1週間というよりは今すぐの行動タスクに分解すると考えて大丈夫です。
タスクを毎日管理する人もいますが、私は1週間単位で管理することを勧めています。その理由は、突発的事態にも対応でき、臨機応変に、やるべきことを確実に進めることができるからです。
急な仕事が割り振られたり、顧客とのアポイントが予定変更になったり、家族の体調不良でサポートが必要になったり、予期せぬことは突然起こります。しかもその予期せぬことの多くは、緊急な対応が求められます。そうすると、予定したことをもう一度立て直す必要が出てきます。
そんな状況の中、毎日TO DOリストを書き出していると、「今日も急な対応で、リストアップしたことができなかった」と、自分を否定する不必要な時間が生まれてしまうのです。自分を落胆させるような無駄な時間は、タスクを1週間単位で管理することで省くことができます。