やりたいことを実現するためには何が必要なのか。タイムコーディネーターの吉武麻子さんは「新年に立てた目標を年末まで覚えている人は1割に満たない。1年でできることは決して多くないと認識することから始めたほうがいい」という――。
※本稿は、吉武麻子『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
新年の目標を年末まで覚えている人は1割に満たない
個人の長期的な目標を立てる際には、あまり長い期間を取らず、1年程度で考えることが大切です。
その5つの理由を解説します。
〈長期目標のワナ①〉新年の目標は9割忘れる
ある研究によると、新年に目標を立てて、その目標を年末まで覚えている人は1割に満たなかったそうです。
そもそも、どうして人は年間目標を忘れてしまうのでしょうか?
それは、目標を立てたとしても書き出していない、もしくは、書き出した目標を見返していないからです。立てただけで満足してしまう人もいるでしょう。
最初は意気揚々と目標達成に向かって取り組み始めたとしても、いずれ日々のやることに忙殺され、行動は止まり、結果的に目標すら忘れてしまいます。
また、目標を書き出して毎日目にしたとしても、実現不可能な目標を設定してしまっては、それこそ達成するはずはありません。
年間目標は、多くの人が新年や新年度のタイミングで立てるのではないでしょうか?
「年が明けて心機一転!」と、やる気に満ち溢れているときに立てる目標は、日々の延長線上ではなく、どちらかというと気持ちが高ぶっていて現状とかけ離れたものにしがちです。
現実的ではない目標を立ててしまうと、最初は勢いよく動きだしたとしても、途中で「やっぱり無理な設定だった」とあきらめ、目標のことを忘れ去ってしまうのです。