経営とは「1本の太い筋が通っていて、自在に動ける」
藤沢さんは、大学は出ていないが、経営に関する名言をたくさん残している。わたしが好きなのは、次の言葉だ。
「布を織るときに縦糸は動かず通っている、縦糸がまっすぐ通っていて、初めて横糸は自由自在に動く。1本の太い筋が通っていて、しかも状況に応じて、自在に動ける。これが経営である」
興味のある方は、『経営に終わりはない』(文春文庫)、『松明は自分の手で』(PHP研究所)の2冊を読んでみるといい。
特に、本書の第6講で述べたフォロワーシップ、プロフェッショナル・フォロワーとしてベンチャーに参画することに興味のある人には、お薦めだ。古い時代の本ではあるが、アントレプレナーを支えるもう一つのアントレプレナーシップの哲学という面から感銘を受けることがあるはずだ。