お勧めの食材は「パスタ」

ちなみに、私は約1週間分の麺類や缶詰などの保存食料は常にストックしています。一般的には3日分の水や食料を備蓄することが推奨されていますが、今後、大規模な災害が発生する可能性が高い日本に住む限りは、家族全員が配給などを受けずに、1週間過ごせるよう計算して、水や食料を用意しておくようにしましょう。

和田隆昌『今日から始める生活防災』(ワニブックス【PLUS】新書)

「1週間分、そんなに!」と思われるかもしれませんが、普通のご家庭では冷蔵庫の中に、だいたい3日分くらいの食料が入っているそうですから、それに4日分の水と食料を追加すれば大丈夫だということです。そうしておけば被災しても1週間、家族が飢えや渇きに苦しむことがなくなるのです。

では、どのような食料を備蓄しておけばいいでしょうか。私は「パスタ」をお勧めしています。賞味期限も約3年あり、パスタは誰でも簡単に調理ができ、時間もかかりません。例えば、毎月15日と30日は「パスタの日」と決めて、食べた分だけその都度補充していけば、ローリングストックができます。

これも立派な「生活防災」です。そして、災害時に1日3食を食べる人はあまりいません。切羽詰まったときの人間は、お腹が空かないものです。2食ないし1食あれば十分です。ただし、免疫力の低下に備えて、梅干し、蜂蜜、保存性の高いコンパクトな個別包装の緑茶ティーバッグなども用意しておきたいところです。

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