ただの教訓で終わらせる人、次のチャンスに活かせる人

経験から教訓を得て、次の機会に役立てていくことの繰り返しが「成長」ではないかと思います。つまり、

「この教訓を、具体的に何に活かす?」

と考え、実際にやってみる。

それが成長につながるのです。

先に挙げた「経験学習モデル」の図(図表1)でいうと、「実践」の段階にあたります。考えるだけでなく、実際に行動を起こすために、この問いかけはとても効果的です。

先に、新規事業をはじめたとき、具体的なイメージを明確に伝えたことで、他部署との協力関係がスムーズにいったという私の経験談をお話ししました。

林英利『一瞬で自分を変えるセルフコーチング 最高の「気づき」を得る、自問自答の技術』(三笠書房)

当時、私も、

「この教訓を、今後具体的にどう活かせばいい?」

と、自問自答してみたのです。

その結果、他の部署がからむようなプロジェクトを進めるときには、文字情報だけでなく、画像をふんだんに取り入れた資料づくりをするようになりました。

おかげで、同じような失敗を繰り返さずに済んだのです。また資料作成の基本パターンができたことで、効率もアップしました。

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