真剣に仕事に向き合わない部下や後輩
Q 仕事を振った部下がイマイチ働かない。どうすれば?
部下や後輩に仕事を割り振ると、すぐに「もうできません」と言ってきたり、どう手を抜くかを最初から考えたりする傾向にあります。彼ら彼女らが真剣に仕事に向き合うためには、どうしたらいいのでしょうか。
A 「その仕事、他の人に回しますよ」と、いつでも代わりがいることを伝えましょう
最近こういう話はよく聞きますね。ここはムチの出番です。
恐らく誰にとっても嫌なのは、自分の役割がなくなり、自分がやるはずだったことを他の人が担当すること。だから、それをはっきり伝えるのがいい。
「この仕事は急ぎだから○日までに仕上げてくださいね。できない場合は、あなたに代わって○○さんにやってもらうつもりだから、できるかどうかのめどを△日までに示してください」。さらに、「期待しているから、よろしくね」と付け加えておけば、まず、やらない人はいないのでは、と思います。期限までに必死になって仕上げてくるでしょう。
誰からも頼られなくなるのが一番怖い
もしもやらなければ、仕事が他の人に回り、自分が信用を失うわけです。組織のなかで働く人間であれば、それだけは避けたいと思うのではないでしょうか。
それでも意に介さず、他の人に回されてもかまわないということであれば、その人からどんどん仕事を剝がしていきましょう。人間って誰からも頼られなくなるのが一番怖い。それは、会社のなかでの自分の存在意義の危機を示しますから、自分の仕事がどんどん手から離れていく状況になったら、さすがに何もしないではいられないでしょう。
頑張った人にはアメをあげるという戦略もありますが、報酬による刺激の効果はどんどん弱くなっていくので、お勧めできません。やはり「いつでも代わりはいるんだよ」というムチでモチベーションを上げるのがいいのではないでしょうか。
やる気のない人にこそ「ムチ」でモチベーションアップを