ノーリスクで同僚と心の距離を縮める方法

Q 職場の人とフランクに話せる関係になりたい。どうすれば?

職場の人たちと、あまりかしこまらずにフランクに会話ができる関係になりたいのですが、そのきっかけがなかなかつかめません。テレワークの日も多いし、出社してもそれぞれがパソコンに向かっていて忙しそうなので、話しかけることに気後れしてしまいます。どうしたら心の距離を縮め、気軽に話せる関係になれるのでしょうか。

A 食事会はリスクのない社交場、欠席する理由がありません

そんなときこそ食事会を活用しましょう。

最近の、特に若手のビジネスパーソンのみなさんのなかには、「ランチの誘いや飲み会なんて面倒臭いから行かない」と、はなから否定してしまう人が案外いるけれど、それは大いなる機会損失。

そもそも社内の飲み会に積極的に行きたい人なんているわけない、とまでは言わないですが、ほとんどいないかもしれません。にもかかわらず、先輩世代は声が掛かればむげには断らない人が多いように思います。これはいったいなぜなのか。

居酒屋で乾杯をする仕事仲間
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです

食事のお誘いはむげに断らないほうがいい

それは、食事の場がリスクのない社交場だということを経験上よく知っているからです。お互いのことを理解し、みんなと仲良くなれるまたとないチャンス。飲み会では、数千円の対価を払って数時間その場に身を置き、お酒やソフトドリンクを飲みながら一緒に過ごす。人間関係のエンゲージメントを深めるチャンスです。

ただその場に顔を出すだけで、以降は心理的安全性が担保されやすく、人間関係がうんとラクになるはずです。もちろんどうしても嫌なら行かなくてもよいと思いますが、その会社内で誰とでもフランクに話せる関係性になりたいなら行くべきです。実際に海外では、休日に、社内の人とのホームパーティーが盛んです。

だから、食事のお誘いがあればむげに断らない方がいいでしょう。食事会後は周囲のまなざしがやわらかくなるので、職場での会話も弾み、あなたの理解者が増えて、ダメ出しされることも減り、提案だって通りやすくなるかもしれない。コミュニケーションのコストがぐんと下がりますね。

ただし、職場の人とのコミュニケーション活性化のために夜の二次会まで行く必要はありません。一次会で十分目的は果たせます。要はバランスです。

【生産性ゼロポイント】
社内で食事会に誘われても「私は行かない!」というその頑固心がムダ!