エビデンスの引用紹介は苦手

ChatGPTへの質問5
「不安やストレスに対処する方法として、薬を飲むこととカウンセリングを受けることはどちらが効果がありますか? 他に効果があることはありますか? エビデンスとともに教えてください。」

ChatGPTの回答5
不安やストレスに対する治療は個々の状況や症状の重さによって異なり、また、個々の人によって反応も異なります。それぞれの治療法については、科学的な研究が行われており、その効果は一般的に認められています。以下に、それぞれの治療法についてのエビデンスを示します。

薬物療法不安症やストレス関連障害の治療には、一般的に抗不安薬(例えば、ベンゾジアゼピン)や抗うつ薬(特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬、SSRI)が使用されます。これらの薬は、症状を軽減する効果があり、多くの場合、短期間で効果を発揮します。しかし、副作用や依存性のリスクもあります。一部の研究では、SSRIやセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)が、不安障害の治療に効果的であることが示されています(Bandelow et al., 2015; Baldwin et al., 2014)。

カウンセリングや心理療法カウンセリングや心理療法(特に認知行動療法)は、不安やストレスの治療に効果的であると広く認識されています。これらの治療法は、不安やストレスを引き起こす思考や行動のパターンを理解し、それを変えるための戦略を提供します。一部の研究では、認知行動療法が不安障害の治療に効果的であることが示されています(Hofmann, Asnaani, Vonk, Sawyer, & Fang, 2012)。

ライフスタイルの変更ライフスタイルの変更、特に適度な運動、健康的な飲食、十分な睡眠……(中略)……

写真=iStock.com/lithiumcloud
※写真はイメージです
産業医の感想5

エビデンスの引用紹介は苦手なようです。論文者と年号は教えてくれますが、論文タイトルは教えもらえずそこからまた調べないといけなく、Googleで見つかるものもあれば、見つからない(つまり教えてくれているものの真偽がわからない)ものもありました。ChatGPTの元となっているデータ期間との関係もあるのでしょうがないとは思います。やはり、“経験”による回答ではなく、あくまで“ネット上の知識(の集合)”の回答なのでしょう。

自分の専門領域である程度の知識があり、AIの回答の真偽などを判断ができる分野については、AIは便利な助手になってくれるでしょう。しかし、知らない領域のことについては、その真偽を他の方法で確認する必要がありそうです。