「自分の頭痛の傾向」を知っておく
「頭痛くらいで病院に行くことはない」と考えるかもしれませんが、日常生活に支障が出ている場合は、ぜひ医師に相談してみてください。頭痛外来などを受診する際は、以下のような自分の頭痛の傾向を把握しておくと、診断がスムーズに進みます。
・痛みの種類(ズキズキ、締め付けられる、瞬間的な痛み等)
・痛みが生じる箇所(頭の片側/両側、首や肩、目の奥)
・痛みが生じる時間(頻度、持続時間、規則性の有無)
・痛みの前兆や、同時に起こる症状の有無
〔吐き気、めまい、感覚過敏(においや光、音)、涙が出る、目の充血等〕
・痛みを悪化させる要因の有無(運動、入浴、音や光等で悪化するか)
・痛みのきっかけとなる要因があるか(飲酒、天候、月経周期等)
・生活や仕事への支障の程度
(我慢してこなすことはできる、寝込んでしまうほど、じっとしていられない等)
・鎮痛薬の使用状況(種類、頻度、鎮痛薬が効かなくなっていると感じるか)
・以前より回数が増えた、痛みが悪化しているか
頭痛を我慢することが当たり前になると、QOLが低下しますし、重大な疾患の発見が遅れる可能性もあります。特に症状がひどくなっている場合は、一度受診するとよいでしょう。「頭痛と長年付き合っている」という人も、いま一度、自分の頭痛と向き合ってみることをおすすめします。