面接後にすべき4つの報告

先ほどの「優秀な転職エージェントは、赤本のためにヒアリング調査している」という話を覚えていますでしょうか? この事実を利用します。先に情報を提供することで、転職エージェントの仕事の手間を省はぶくのです。といっても、「報告するだけ」です。

「えこひいきされる人」とはつまり、自分にとって「得する人」。あなた以外の他の求職者は、誰もやっていないことです。だからこそ、「えこひいきの権利」をあなたが独り占めできるのです。

「えこひいきされる人」は、面接後に必ず「四つの報告」をしています。

その四つとは、「誰が面接官か(部署と役職)」、「質問と回答の内容」、「志望意欲の変化と理由」「聞きたかったこと」。これを次の図に記入するだけで報告は完了です。

「誰が面接官か(部署と役職)」は、名刺をもらえばすぐわかります。ビデオ会議での面接なら、担当者が最初に名乗った時に手元のノートにさっとメモしておきましょう。ただし「写真で情報を送る」のは、やめましょう。個人情報の扱いが厳しくなっているからです。優秀な転職エージェントほどコンプライアンスの意識も高いので、記入せずに、口頭で伝えたほうがあなたの賢明さが伝わります。

報告シートで復習する

「聞かれた質問」と「答えた内容」は正確に覚えていなくても問題ありません。ざっくりでOKです。シートを埋めているうちに思い出すこともあるので、順番などは気にしないで書いてください。

実はこのシートは、他の企業の面接を受ける際の復習用としても活用できます。

「予想外の質問で、自分の意外な一面や本音に気づけた」などの発見もあります。こうした記録は、あなたが次回の面接でより多くの魅力を伝える手助けとなります。

「志望意欲の変化」と「理由」も簡単でOKです。応募前よりも「上がった」「変わらない」「下がった」のどれかを選んでください。できれば、報告シートに理由を一言添えておきましょう。転職エージェントが質問して掘り下げてくれます。

「聞きたかったこと」とは、次回の面接で質問したい内容です。「入社してからこういった仕事や働き方はできるのか」「こんな部署には入れるのか」など、正直に書いてOKです。