必須アミノ酸がバランスよく、十分に含まれていると体に効率よく吸収されます。そのため、このアミノ酸のバランスが、タンパク質の質を左右するのです。
具体的にいうと、アミノ酸のバランスがよい卵と、イマイチな大豆では、同じ量をとっても体の中で生かされるタンパク質の量が2倍違うということです。
1日に必要なタンパク質の量とは
そもそも、タンパク質はどの程度とればいいのでしょうか。一般に、必要とされるタンパク質量の目安は次の通りです。
体重は自分が理想とする体重(*)で計算してください。なりたい体重が60kgの場合は、1日に必要なタンパク質の量は「60g」ということです。
*健康的な理想体重の目安は、「BMI20~22」です。たとえば身長160センチの場合、適正体重は51.2~56.32kgだと考えられます。
肥満がある人は全員、重度のタンパク質不足の可能性…
しかし、これはあくまで「これまでタンパク質不足ではありません」という健康体の方の目安です。
肥満がある人はほぼ全員、重度のタンパク質不足であると考えていいでしょう。そのため、私は肥満の方にはこの2倍から3倍の量のタンパク質をとるようにアドバイスしています。
つまり、なりたい体重が60kgの場合は、1日に必要なタンパク質は120~180gということです。