「説明が上手い人」は相手の時間を奪わず1分で話す

第8位の『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』にもご注目ください。

ハック大学 ぺそ『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)

ビジネスで相手の評価を得る一番確実な方法は、結果を残すこと。でも、結果を残すより早く評価を得る方法がある。それは説明上手になることだ――。

著者は本書の冒頭で、説明力の重要性をこのように説明しています。説明が上手いと、「仕事ができる」「頭がよさそうだ」などとポジティブな印象を与えることができるのです。

本書では、外資系金融機関勤務の著者が、これまで出会った「説明が上手い人」を観察し、その人たちが実践している説明術をまとめています。

そのうちの一つが「差分を1分で話す」。相手の時間を奪わないよう、要点を1分以内で話しましょう。知っている内容を全て話そうとするのではなく、新たに起きた出来事のうち、自分は知っているが相手は知らない「差分」だけを説明するのです。

説明力を磨けば、あなたの価値を相手に認めさせることができるでしょう。プレゼンから報連相まで、幅広く使えるスキルが身につく一冊です。

12年間もビジネスパーソンに読まれ続ける本

最後にご紹介したいのが、第10位の『イシューからはじめよ』。2010年に刊行されて以降、ビジネスパーソンに愛され続け、日本の生産性アップに寄与している名著です。

安宅和人『イシューからはじめよ』(英治出版)

考えるべきイシューが目の前にあるとき、あなたはまず何をしますか? とにかくインターネット検索してみたり、答えを知っていそうな人に質問したり、適当な答えを叩き台にしたり……いろいろな方法がありますが、本書が勧めるのは「答えの出せるサイズまで分解すること」。

例えば「新規事業コンセプトの有望なアイデアを検討する」というプロジェクトがあるとしましょう。「事業コンセプト」自体が非常に大きな概念なので、このまま仮説を出してイシューを磨こうとしてもあいまいな仮説しかたてられないもの。そこで「市場の固まり・ニーズを狙うのか」「どのような事業の仕組みで価値提供を行い、事業を継続的に成り立たせるのか」などとイシューを分解すれば、なんとか手が出せるようになるのです。

ビジネスパーソンの必読書として推薦されることも多い本書。未読の方は、この機会にぜひ読んでみてください。ビジネスパーソンとしてのレベルがグンとアップするはずです!

今年も新刊からロングセラーまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。気になった本があったら、ぜひ年末年始にチェックしてみてください!

関連記事
「納期に遅れそうです」と書くのは三流以下…一流のビジネスマンが「遅延の理由」をメールするときの鉄の掟
「1分だけいいですか?」と言ってはいけない…上位5%のデキる人が会話の"最初の10秒"で必ず話す内容
「この案件はどうしますか?」部下からの相談に対し、超一流上司と二流上司で決定的に違う「返信」のルール
「結論から先に書く」はやってはいけない…トヨタが報告書づくりで必ず徹底させる4大ルール
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ