毎年、新たに発売されるビジネス書は約6000冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、2022年にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
PCとスマホでスケジュールを確認する人
写真=iStock.com/AndreyPopov
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「2022年のビジネス書」ベスト20

第1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳、キングベアー出版)
第2位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第3位:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第4位:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(大平信孝著、かんき出版)
第5位:『できる人は、「これ」しか言わない』(大塚寿著、PHP研究所)
第6位:『1分で話せ』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第7位:『トヨタの会議は30分』(山本大平著、すばる舎)
第8位:『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ著、アスコム)
第9位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第10位:『イシューからはじめよ』(安宅和人著、英治出版)
第11位:『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』(内藤誼人著、明日香出版社)
第12位:『人は聞き方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第13位:『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
第14位:『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
第15位:『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(柿内尚文著、かんき出版)
第16位:『仕事の教科書』(北野唯我著、日本図書センター)
第17位:『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(ひきたよしあき著、大和出版)
第18位:『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ 決定版』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第19位:『毎日を楽しめる人の考え方』(樺沢紫苑著、きずな出版)
第20位:『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(越川慎司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年の閲覧数ランキング

自分をつくる肉体、精神、知性、社会・情緒を磨く習慣

2022年の第1位は、世界4000万部、国内250万部を突破している『完訳 7つの習慣』でした。

スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)

本書では、人生で大切にしたい「7つの習慣」が挙げられています。

第1の習慣は「主体的である」。
第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。
第3の習慣は「最優先事項を優先する」。
第4の習慣は「Win-Winを考える」。
第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」。
第6の習慣は「シナジーを創り出す」。
第7の習慣は「刃を研ぐ」。

この時期に注目したいのは、第7の習慣「刃を研ぐ」。この項では、自分という人間をつくっている4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)を磨くことの重要性が語られています。

年末年始に時間がある方は、刃を研ぐ時間を意識的に確保してみてはいかがでしょうか。体に良いものを食べ、自然に触れ、本や音楽、映画を味わい、大切な人と過ごす時間を慈しむのです。

ゆったりと刃を研げば、パワーアップしたあなたで新年を迎えられるでしょう。