毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
悲しい感情や感情を表現する床に座っている若い女性
写真=iStock.com/kieferpix
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要約サイトで人気だった「12月のビジネス書」ベスト20

第1位:『いちいち気にしない心が手に入る本』(内藤誼人著、三笠書房)
第2位:『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』(阿比留眞二著、三笠書房)
第3位:『適職の地図』(土谷愛著、かんき出版)
第4位:『小さく分けて考える』(菅原健一著、SBクリエイティブ)
第5位:『リスキリング』(後藤宗明著、日本能率協会マネジメントセンター)
第6位:『精神科医Tomyの気にしない力』(精神科医Tomy著、大和書房)
第7位:『「心の掃除」の上手い人 下手な人』(斎藤茂太著、集英社)
第8位:『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』(『PHP』編集部編、PHP研究所)
第9位:『快眠習慣』(松本美栄著、自由国民社)
第10位:『2度目の会話が続きません』(野口敏著、サンクチュアリ出版)
第11位:『覚悟の磨き方』(池田貴将編訳、サンクチュアリ出版)
第12位:『経済がわかれば最強!』(DJ Nobby著、KADOKAWA)
第13位:『働く君に贈る25の言葉』(佐々木常夫著、PHP研究所)
第14位:『心理的安全性を高めるリーダーの声かけベスト100』(田中弦著、ダイヤモンド社)
第15位:『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』(岡田尊司著、SBクリエイティブ)
第16位:『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』(ジョン・P・コッター/バネッサ・アクタル/ガウラブ・グプタ著、池村千秋訳、ダイヤモンド社)
第17位:『パーパスモデル』(吉備友理恵/近藤哲朗著、学芸出版社)
第18位:『29歳の教科書』(越川慎司著、プレジデント社)
第19位:『ウクライナ戦争と世界のゆくえ』(池内恵/宇山智彦/川島真/小泉悠/鈴木一人/鶴岡路人/森聡著、東京大学出版会)
第20位:『頭がいい人の勉強法』(和田秀樹著、総合法令出版)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年12月の閲覧数ランキング

「いちいち気にしない心」は後天的に入手可能

今月の第1位は、心理学者の内藤誼人さんによる『いちいち気にしない心が手に入る本』でした。

内藤誼人『いちいち気にしない心が手に入る本』(王様文庫)
内藤誼人『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)

きっちりした性格で、他の人に任せたり頼ったりするのが苦手――。「責任感モード」が強く、あれこれ考えすぎて疲れがちなあなたは、まず「肩の荷を下ろしてみること」に挑戦しましょう。思うように物事が進まなくても、自分を責めるのではなく、「きっと上司がフォローしてくれる」「自分が無理に頑張っても状況は変わらない」などと考えてみるのです。

「楽しい!」「面白い!」を口グセにするも有効です。私たちの心は、口にする言葉に影響を受けるもの。「つまらない」「面白くない」などのネガティブな言葉はNGにして、ポジティブな言葉を使うように心がけてみましょう。

著者の内藤誼人さんは 「ときどきパラッと見出しを眺めてみるだけでも、感情に振り回されないためのポイントがつかめると思います。きっと、今まで対人関係や仕事で悩んでいたのがウソのように感じますよ」と言います。「大らかな人に憧れるけれど、自分は昔から心配性だから」と諦めている人も、ぜひ本書を読んで、心理学者お墨つきのメソッドを試してみてください。