「泣き顔」で働く新入社員はすでに退職を検討している

こんな状態が職場で放置されているのは、それだけで異常なことですが、そんな様子を見たら、18歳の女性社員は会社を辞めることを考えはじめるか、すでに考えていると思わなければなりません。

会社は、30代の女性社員の性格と振舞い方によって、この18歳の社員を早々に失うことになります。

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自分よりひと回りも若い10代の社員が泣き顔で仕事をしているのに、平気などころか、やたらと活き活きとしている。こんな人を野放しにしてよいことはない――誰にでもわかる当たり前の話ではないでしょうか。

こんな関係は長く続くものではありません。18歳の女性社員のような境遇に陥った人は、退職することを考えはじめ、いつまでその環境で働くかを自分で決めるから、我慢することができるのです。

新入社員にとって退職以外の手を打つことは難しい

もう少し社歴が長く、会社組織の中での処世術を学んだ人であれば、部署を変えてもらうよう根回しをしたり、退職以外の手を打つことができるかもしれません。しかし、こうした年代の人たちにとっては、それは相当にハードルの高いことです。

私は、この18歳の女性社員と、部門と部屋は同じでも、所属している課が違ったため、話を聞く立場にはありませんでしたが、本人が話せば聞くつもりで、「残業が多くてたいへんではないか」と尋ねたことがあります。

そのときの返答からは、新入社員である女性が、当時30代の男性である私に、簡単に心を開くものではないという印象を受けました。

年齢差があり、性別も違う上に、特に親しくもない間柄で、悩みを打ち明ける方が、不自然といえばそうでしょう。

若い女性でも、人によっては、このように言葉をかけると、ものすごい勢いで不満をぶちまける人もいます。しかし、そうした人たちは普段から泣き顔はしておらず、失礼ながら、30代の女性社員に負けず劣らずの性格をしていることが多いものです。