「体はやわらかいもの」というイメージが大切
みなさんは、ご自分の「体」について、どんなイメージをお持ちでしょうか?
かたいものか、やわらかいものか。動かないものか、ゆれ動くものか――。
実は正解はありません。というのも、あなたの体は、あなたの思っている通りになっていくからです。
たとえば苦手な人の前で身をかためてしまったり、怒りをぐっとこらえたり……。そういう緊張を積み重ねていくと、私たちは「体はかたいものだ」と思ってしまいがちです。すると、体をかためる習慣がついてしまって、どんどんかたくなる悪循環に陥ります。
でも反対に、「体はやわらかいものだ」ということを思い出していけば、その悪循環に陥らないばかりか、実際にどんどんやわらかくなっていくものなのです。
そこからもう一歩進んで、体は「関節でゆらいでいるもの」だと、思ってみてください。体を支えているのは骨ですが、その骨は関節で動くようになっています。
やわらかい皮膚や筋肉を、骨がしっかり支えてくれているのに、関節が動く。その関節で緊張が抜けていく。
これが「自然体」で目指していく、体のありかたなのです。