体の疲れをとるにはどうすればいいのか。理学療法士の大橋しん氏は「体のイメージを変えられれば、自然と姿勢がよくなり、疲れづらくなる。たとえば『背筋をピンと伸ばして胸を張る』というのは正しい姿勢ではない」という――。

※本稿は、大橋しん(著)、芦田京子(監修)『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

肩と腰の痛み
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「筋トレ」より手軽で根本的なアプローチ

私たちの日常は、もはやハードワークといっても過言ではありません。仕事だけでなく、家庭のこと、子育て、介護、人付き合い……ぐったりと疲れてしまうのも当然でしょう。

そんなとき、手っ取り早いのがマッサージや整体に行くこと。その瞬間、疲れがとれた気がします。しかし、また日常に戻り、ストレスにさらされれば、また疲れがどっと押し寄せてきます。またマッサージに行かなければなりませんし、出費もかさんでしまいます。この繰り返しから抜け出せない人も、多いのではないでしょうか。

一番の問題は、この繰り返しが起こっている根本原因から、目を背けていること。筋トレやエクササイズも悪くないですが、もっと手軽で、より根本的なアプローチがあります。

それは、体のイメージを変えること。間違ったイメージを手放していけば、体を押しつぶしていくことがなくなり、姿勢も自然とよくなっていきます。ガチガチにかたまっていた筋肉もやわらかくなり、マッサージいらずにもなれるんです。