大谷翔平選手は「大人の自然体」の手本
緊張のない「自然体」の人とは、どのような人でしょうか。
一番わかりやすいのは、幼児や動物です。いつも幸せそうだったり、楽しそうだったり……。姿勢も丸まったりせずに、のびのびとやわらかな体をしていますね。
ですが、大人で自然体の人がいないのかといえば、そんなことはありません。たとえば大リーグで活躍中の大谷翔平選手や、人気女優の石田ゆり子さん。どちらも、幼児や動物のように(これは私にとって最高のほめ言葉です)、のびのびとやわらかでいらっしゃいます。今ここにくつろいでるようにも見え、まさに「大人の自然体」のお手本だと、いつも感心しています。
「自然体」とは、言い換えれば、よけいな緊張がないことです。よけいな緊張がなければ、体は「美しく」「ラクで」「動きやすい」ものとなり、頭の中(つまり心)も、「穏やかで」「集中していて」「視野が広い」という最高の状態になることができます。
では、この1割しかいない「自然体」の人になるには、どうしたらよいのでしょうか?
大切なのは、「不自然なこと」をやめることです。
これはまじめな性格の日本人に多いのですが、何でもかんでも頑張ろうとして、力んでしまいがちです。本当はそこまで頑張る必要がないにもかかわらず、力を入れすぎてむしろ、「自然体」や、いま達成しようとしている目的から遠のいてしまう。
だから、もっとラクしていいんです。それが「緊張をとる」ということなのですから。