魅力的な雰囲気をかもし出すには、どうすればいいのか。臨床心理士の大橋しんさんは「『目は口程に物を言う』と言われるように、目つきで人の印象は変わる。目が緊張していると、その人の雰囲気も悪くなってしまう」という――。

※本稿は、大橋しん、赤松かおり『すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ』(飛鳥新社)の一部を加筆、再編集したものです。

「目つき」はその人の印象を左右する

「もっと魅力的になりたい」「人に好かれる容姿になりたい」というのは、万人に共通している願いでしょう。だからといって、美容整形などで「顔立ち」を変えるのは、なかなか抵抗がありますよね。

でも、「顔つき」を変えるのは、けっこう簡単です。顔つきは、体の使い方やイメージの持ち方によって、変えていくことができます。今回はそういう話をしていきましょう。

顔といってもさまざまなパーツがありますが、とりわけ重要なのは、目です。「目は口ほどに物を言う」といいますが、目つきはその人の印象を左右します。

まず、あまり印象のよくない目つきについて考えてみましょう。にらむような、恐れているような、拒んでいような……そんな目つきが想像できますね。

これらすべてに共通しているのは、見ている対象物を「取りに行く」かのように見ているということ。こういうものの見方をすると、目が緊張して、視野が狭くなってしまいます。

さらに、目の緊張は全身に波及するので、体が緊張しやすくなります。つられて、心の余裕もなくなっていくことがほとんどです。「五感からの知覚のうち8~9割は視覚情報から得ている」といいますが、それくらい目は全体に与える影響が大きいのです。