肩こりを治すには、どうすればいいのか。理学療法士の大橋しんさんは「解剖学的には、頭は『首から上』ではなく『背骨から上』にあり、『球体』ではなく『半球』の形をしている。これを意識すると、体が軽くなりやすい」という――。

※本稿は、大橋しん、赤松かおり『すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ』(飛鳥新社)の一部を加筆、再編集したものです。

「頭は円形」というイメージが体をかたくする

もしあなたが、「なんとなくだるい」「体が重い」「やる気が出ない」「体がこっている」と感じているなら、それは「頭の形について、実際とは異なるイメージを持っているから」かもしれません。

間違ったイメージを持っていると、頭は実際以上に重く感じられ、崩れようとする姿勢を支えるために、体はかたくなります。体が圧迫されてしまうので、「なんか調子が出ない」「なんとなく不調だ」と感じてしまうのです。

反対に、頭の形について正しいイメージを持っていると、背骨が「頭をふわっとのせる」という本来の役割を果たしてくれるようになります。のびやかでやわらかい、快適な体になれるのです。

では、どういう「頭の形のイメージ」を持てばよいのか、説明してきましょう。

そもそも、人間の頭って、どんな形をしていると思いますか?

その見た目どおりに、なんとなく「丸いもの」「球状のもの」というイメージを持っていると思いますが、実はこれは間違っています。

では、質問の仕方を変えてみましょう。「どこから上が頭」なのでしょうか?

一般的には「首から上が頭」と認識されていますが、これは人体構造上、解剖学的には間違っています。