健康に長生きするためにお勧めの食べ物は何か。チョコレート愛好家の市川歩美さんは「カカオ豆に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酸素をやっつける」という――。

※本稿は、市川歩美『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

マグカップを持つ女性
写真=iStock.com/Choreograph
※写真はイメージです

「チョコレートは健康によくない」は過去の話

「チョコレートは健康によくない」というイメージが一般的だった時代は、過ぎ去りつつあります。

近年ではその逆転現象で、健康のためにチョコレートを購入する人が増えています。私のまわりにも「おやつは、健康のためにカカオ分の高いダークチョコレートを選んでいる」という人が少なくありません。

さて、「どんなチョコレートが健康にいいの?」と聞かれることがよくあります。

もしあなたが、スーパーフードともいわれるカカオの健康効果に期待するなら、まずはカカオの割合が多いダークチョコレートを選んでください。

基準は、チョコレートのパッケージに書かれた数字です。包装紙やパッケージの一部に「カカオ72%」「カカオ80%」などと記されており、その数字が大きいほど、カカオが多く使われているということです。

おすすめは、カカオの割合が70%以上とされる「ハイカカオチョコレート」と呼ばれるタイプです。その人気は近年高まっており、スーパーやコンビニでもすぐに見つかります。

◆カカオ分70%以上のダークチョコレート(ハイカカオチョコレート)

カカオ含有量が多い、純粋な板チョコレートを選んでみましょう。甘いチョコレートやお菓子は、美味しくて幸せな気持ちになりますが、糖分を多く摂取することにもなります。

また、本書でも詳しく説明していますが、ポリフェノールを摂りたい場合は、ホワイトチョコレートではなくダークチョコレートを選んでください。

ホワイトチョコレートは、カカオの成分のうちカカオバター(油脂)のみを使用しているため、ポリフェノールはほとんど含まれていません。

ホワイトチョコレートって、クリーミーで美味しいですよね。私も好きですが、健康効果を求めるときはダークチョコレートを食べましょう。