入試で得点に直結する熟語ほどランキングの下位にある

なぜなら、ランキングで1500番目の単語は、確かに全国の平均値では1500番目かもしれませんが、難関大学ではよく狙われるということがあるからです。たとえばattic「屋根裏部屋」という単語は「物語」でよく使われます。ただ物語自体が入試にあまり出ないため、ランキングでは当然、下になります。

さらに、熟語帳の場合はもっと深刻です。なぜなら、重要な熟語ほど実際の試験問題では空欄になって消えてしまい、数えられないからです。(誤解を恐れずに言うなら)「入試で得点に直結する熟語ほど後ろにある」とも言えます。

また、ランキングにとらわれてしまうと、最初の重要語は真剣に覚えるのですが、後半の難しい単語だと、常に心の中に「ホントに出るのかなぁ?」という疑念がつきまとって、無意識のうちに真剣さが下がってしまうこともあります。

「ウロ覚えの反復」で1カ月に1000単語覚える

「1カ月で単語1000個を覚える」と言うと「ムリ」と言われそうですが、十分可能です。

まず、今までの常識を捨ててください。やり方を劇的に変えるからこそ「劇的な効果」が生まれるわけです。

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単語の覚え方は、「1日200個×5日」で1セットです。

200個の英単語を1日2時間使って(1時間で100個ペース)ひたすら覚えます。5日で1セットですから、6日目からは2セット目に入ります。これをひたすら6セット繰り返します。

ポイントは「ウロ覚えの反復」です。ウロ覚えでOKなので「とにかく1日200個」目に焼きつけることです。

そして、暗記の間隔を空けないことも大事です。最低でも5日に1回は同じ英単語に目を通すことになるのがこの方法のポイントです。

本当につらいのが最初の4セット(20日間)です。時間もかかるしココロが折れます。4セット目まではほとんど効果が出ないからです。

手ごたえを感じるのは5セット目からです。そして、6セット目で一気にブレイクします。