東京大学をはじめ、面接などの推薦入試を受ける人が増えている。現役東大生の黒田将臣さんは「面接では背伸びをしてもいいが、嘘はついてはいけない。『付け焼き刃の知識で自信がないですが』などの枕詞を付けておくと印象も良く、逃げ道にもなる」という――。

※本稿は、黒田将臣『ビジネスとしての東大受験 億を稼ぐ悪の受験ハック』(星海社新書)の一部を再編集したものです。

合格と不合格
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面接で嘘をついたり知識をひけらかしたりしてはいけない

大学受験の面接で重要なことは、「嘘をつかないこと」です。

なんていうと、読者のみなさんの反応は2種類に分かれるかと思います。

「何を当たり前のことを言っているんだ。嘘なんてつかないよ!」

という人と、

「いやいや、自分のことを大きく見せないと合格は難しいんだから、嘘ついてナンボでしょ」

という人。個人的には、後者の人が多いかなと思います。なんてったって『悪の受験ハック』なんて読んでいる人なわけですから、ストレートなものではなくて自分を大きく見せるコツを求めている場合が多いように感じます。

ですが、そういう人は1つ忘れていることがあります。

それは、「嘘はバレる」ということです。

何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、これが結構難しいんですよね。

まず、推薦でもAOでもよくあるダメなやり方として、「教授に対して知識をひけらかしてしまう」というものがあります。「私はこんなことを知っています」ということを、必要以上に教授に見せてしまうということです。

面接で減点になる可能性のあるやり取り

例えば、何か自分のやりたいことを語る自己推薦の文章を書いている時に、「○○という本に書いている通り、自分はこういうことに対して問題意識を持っています」と必要がないのに本の情報を載せてしまったり、あるいはグループディスカッションの際や面談の際に「アフォーダンスが……」とか「エスニシティが……」とか、専門用語を必要以上に使ってしまったりする行為です。

これらは実は、減点になる可能性があります。