会社にとっても、社員が社外での活動で得たスキルや知見を、本業に活かすことが期待できます。また、社員の目が社外に開かれたり、外の世界でよい刺激を受けた社員がみずからさらなる成長を目指すようになったりすることにも大きなメリットがあります。

働く個人にとっては、社外で働くことは自分の市場ニーズを知るよい機会になります。ですから、本業に影響を与えない範囲で副業をしてみることをお勧めします。

インターネットを活用したスキルの切り売りを

中でもお勧めはインターネットを通じたスキルの切り売りです。

インターネットでは、ものごとをアンバンドル(細分化)しやすく、本業で身につけたスキルや趣味などを“売る”ことができます。

例として、スポットコンサルの「ビザスク」や、カジュアルなスキルのフリーマーケット「ココナラ」、独自のネットショップを展開する「ミンネ」などがあります。

何かを制作していなくても、たとえばミンネで物販の仕組みを理解することは学びになります。画像の見せ方、魅力を増す説明文、クレームを防ぐ注意書きの作法などを学ぶことができます。

自分の商品力を高めるテスト

メルカリなどのフリマサービスでもよいのですが、ミンネのようなネットショップのほうが独自の販売戦略を組むことができます。画像やイラストも販売できるので、インターネットの商流を基礎から体験することができます。

私自身、2016年にビザスクで自分の経験を登録して、クライアント企業にテスト提供し、身につけたスキルがどれくらいの市場価格で販売できるか知ることができました。それが、その後コンサルタントとして独立するきっかけにもなりました。

自分のスキルを売るだけでなく、ほかの副業者・フリーランス(個人事業主)からスキルを買ってみてください。価格設定の感覚をつかむことができ、また、自分の商品力を高める動機付けにもなります。