プレゼンで企画を通すにはどうすればいいか。韓国のエッセイスト、イ・ダヘさんは「まったく新しいアイデアをすぐに受け入れられない人は少なくない。見慣れたものと新しいものを組み合わせることが重要だ」という――。

※本稿は、イ・ダヘ『仕事帰りの心 私が私らしく働き続けるために』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

プレゼン
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新しいアイデアのつもりでも流行の影響は受けている

インスピレーションを受けた文章やイメージを集めておいて、しょっちゅう見るようにしています。目的意識を持たずに場所を選択し、視線を向けてみます。

こうしたことは、あなたと似たような年齢、性別、所得水準、趣向を持った人たちの関心を惹く新たな企画を立てるときに役立つでしょう。新しいとは言ったものの、意識しない企画は結局、今流行している方向を向くようになっているものです。

あなたがなにげなく見つけたり、気づいたりしたと思っていたものは、本当は流行中だからあなたの目につきやすくなっていただけ。意図しないアイディアというのは、だいたいこういうケースで生まれる場合が多いのです。

画家や詩人はよく、創作方法論などを語るときに、子どもの視線で物事を見つめようと強調します。普通は脳が見えるものをそのまま見て、脳が聞こえてくるものを聞く。その作業を純粋に見えるとおりに見て、聞こえるとおりに聞く訓練をするのです。

一般論をつくりだす作業から始めるのではなく(最近の〜は、みんな〜してる、こういう〜は、ほとんどが〜という理由からです)、初めて接する人の観点を持つよう努力します。