約束の時間に早めに着いたら街をぶらついてみる

図書館に行くときは、自分の探していた本と、なんとなく偶然目に入ってきた本が半々の比率になるよう心がけたりしています。約束の場所に早めに着いたときや、用事が早めに終わったときは地図アプリを見ないで路地をぶらついてみます。ヒップだといわれているスポットに出かけてインスピレーションを得るのもいいでしょう。

偶然がつくりだす組み合わせを自分のスタイルでつくりあげて企画するという、仕事が与えてくれる特別な楽しみもまた逃してしまってはもったいないと思います。

正反対の場合もあります。デザイナーの佐藤オオキさんは、きらめくアイディアを得るために変化を減らすそうです。出張に行くときにはできる限り普段使っているモノを持っていき、変化に適応するためのストレスを減らす。全力で同じリズムを繰り返さないと、クリエイティビティが必要なときに爆発的な力を発揮できないのだそうです。

要は、人それぞれ自分がどういうときに新しいアイディアが浮かぶのかをいろいろと実験してみながら、自分のものにしていくといいのかもしれません。

マーベル・シネマティック・ユニバースを成功させた4要素

ハーバード・ビジネス・レビュー』(2019年7・8月号)に、「ブロックバスター」という記事が掲載されました。この記事では、フランチャイズ映画を新しく定義したといっても過言ではない「マーベル・シネマティック・ユニバース」のヒットの秘訣を興味深く分析しています。

今までのフランチャイズ映画は続編が出るたびに、つまらないと言われてきました。パターンの繰り返しがメリットであり限界だったからでしょう。連続性と新鮮味の間でバランスをとるのは、口で言うほどたやすくはなく、どちらか一方に傾いた瞬間、根強いファンから酷評されたり、一般観客には無視されたりしてしまいます。マーベルはどうやってここまで成功したのでしょうか。

その答えを4つに分けて提示しています。

(1)経験のある未経験者を選ぶ
(2)核心チームがもたらす安定感を利用する
(3)過去の成功法則に挑戦し続ける
(4)顧客の好奇心を育てる